夏休みのできごとその2

2010年09月04日

東京に住む息子と娘を訪ねてお盆の暑い盛りに行ってきました。
長野と違って朝晩も暑い!とても忍耐が必要な地域です。

そんな中、少し街に出てパン屋さんをのぞいてみました。
夏休みのできごとその2
ライトなライ麦パンを探しにドイツパン専門店へ。
「ヴァイツェンミッシュブロート」と言うのがドイツでは小麦粉の比率が
ライ麦粉よりも多いパンの種類を指します。

今回購入したのは2点。約30%のライ麦の配合のパンです。
3種類の穀物を配合したパンと、ゴマと亜麻の実を配合したパン
(写真上側にスライスで並んでいるパンです。)

ドイツパンは多くの場合ザワータイクと呼ばれるライ麦酵母種をおこし
それを配合します。種には酸味があります。
種継ぎにたっぷり時間を使うのですが本仕込みの後は比較的短時間の
熟成で焼き上げて行くのが普通です。
ザワータイクにも色々な配合や製法があり、風味や食感も色々です。
そこのパン屋さんの個性が出る材料でもあります。
ライ麦比率が50%を超えると、ザワータイクなしでは全くパン生地にならず
ドロドロの液状の生地になってしまいます。
ドイツパンにザワータイクは欠かすことができません。

このようにライトなライ麦配合のパンはライ麦パンと言うよりも
フランスパンに近い感じのパンで、ゴマや雑穀の風味がとても活き活きしています。
ただいま秋の新メニューにと試行錯誤の最中であります。
どうぞお楽しみに。

ちなみに、こげ茶色のパンはブレッツェルです。
苛性ソーダ液に漬け込んで焼かれた本場の焼き方の物でした。
当店のブレッツェルは重層液に漬け込んで焼きますので
もう少し色白です。

ドイツパンのお店は都内でも数店ありますが今回行った吉祥寺の「リンデ」は
ドイツパン一色です。
こういう店は探し物があるときには便利です。
しかし、ご当地ドイツでも、このようにドイツパンばかりと言うお店には
なかなか出会えないものです。

ドイツパン中心のアイテムの中に日本でも見かけるようなパンが多いのです。
ヨーロッパが2003年以降の統合で通貨も人や情報の流れが自由になってきて
柔軟な商売が求められているのでしょうね。
私のお店も、ユーロではありませんが、近所のおばちゃんや子供たちも
楽しみなおなじみパンも欠かせません。

次回は下側にスライスで映っているカンパーニュを紹介します。




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Posted by ひかりのはる at 17:52 | Comments(0) | パン
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