2010年04月23日

ロッゲン


ロッゲンはドイツでライ麦パンのことを言います。
ほとんどがライ麦粉と小麦粉の混合の配合ですが
ライ麦が50%以下のものから100%のものまで様々です。
ライ麦比率によって統一した名前もあります。
たとえば、ライ麦粉が50%以下のものは「ヴァイツェン・ミッシュ・ブロート」
50%のものを「ミッシュ・ブロート」
~90%までを「ロッゲン・ミッシュ・ブロート」
それ以上を「ロッゲン・ブロート」などなど。
そこにその地方の名前や他の穀物をミックスしたりで
やはり、数えきれないほどの数のライ麦パンが存在するわけです。


ドイツ人がいるところライ麦パンあり!
と言われるくらい、彼ら彼女らは、食生活にライ麦パンがなければ生きて行けない人たちです。
海外に行ってもライ麦パンがなければ困ってしまうようです。
近頃では、真空パックされたものや缶詰にされたライ麦パンがあるので
旅行好きの彼らでも少し安心でしょうね。

日本のそばと同じように小麦粉ができにくい気候で発達してきたライ麦が
今では健康食として欧米各地でそして日本でも普通に見かけるようになりました。
カロリーが低く、ミネラルを豊富に含み、繊維がたっぷりとなれば
ダイエットやデトックスに大活躍ですね。



ホームステイでパン屋さんにお世話になっていた3カ月弱の期間
私もライ麦パンを一口も食べない日はたぶんなかっただろうと思います。
だから、ライ麦パンの味、風味は、おかげで体がしっかり記憶してくれています。
食べ続けると体の調子も良く癖になります。
ドイツゆかりの長野の方々がライ麦パンを求めて通っていただける気持ちも
よくわかります。だから、気持ちを込めて種作りの段階からしっかり向き合っています。 


Posted by ひかりのはる at 12:56 | Comments(4) | パン
 

2010年04月19日

忙しい旅

毎日忙しく仕事に追われているのに、休日もゆっくり出来ずに、京都日帰り旅です。


叔母のお見舞いです。連絡をもらったのが先週のこと。ようやく日帰りで予定を組みました。

以前勤めていた会社で2ヶ月に一度位の割合で本社のある神戸まで出張していた中央線沿線の景色を懐かしく眺めています。車窓からのお花見です。


あの頃は20代、今50代。沿線には田園風景が少なくなりましたが、山々の姿はあの頃のままですね。私もあの頃からずっとパン職人。ついこの間の事のようで不思議です。
 


Posted by ひかりのはる at 08:38 | Comments(2) | 旅するパン職人
 

2010年04月11日

歯医者通い

先週から休日毎に歯医者さん通いになりました。
前回からたぶん10年弱のことだと思います。
行方不明になった時のことを考えると歯医者は同じところの方が良いと思いましたが
以前お世話になった歯医者さんはちょっと遠いので
お店にも近く家からも近いところを初めて受診しました。

最初に驚いたのが先生がなんと!お兄さん!
あんまり若いんでびっくり。
それだけ自分が年とったってことですよね。

そこの歯医者さんは初診から色々やってくれてその上料金も安かったです。

しかし、すごく久しぶりだったので
治療中の数十分間、体中かなり力が入ってて…
途中で気がついたんだけどどうしても力が抜けずに最後まで。
終わってからの脱力感と言ったらあきれるほどです。

まったくお恥ずかしい限りです。
明日お休みなのでまた朝から行くんです。
あ~ちょっと憂鬱だな! 


Posted by ひかりのはる at 12:54 | Comments(2) | まちの風景
 

2010年04月02日

ブロートヒェン

大形の食事パンを「ブロート」と言います。私のお店の店名にも使っています。
前回の「パン・ド・カンパーニュ」でも話したように町や村の数、作り手の数ほど
種類があります。

そして今日紹介するのが「ブロートヒェン」
いかにもドイツ語らしい単語の響きですね。
:ブロッチェン:と言う感じにドイツの方は言います。
このパンも、代表的なパンはいくつかありますが探せばきりがないほどの種類があるようです。

それぞれのパンには正式な名前がありますが、大きく分けると
小型の食事パンはひっくるめて「ブロートヒェン」です。

街にはいつも屋台が出ていてたくさんの種類のソーセージを焼いて売っています。
松ぼっくりを燃料に焼いてくれる屋台は遠くからでもその香りに誘われて行列ができるほどです。
「ブロートヒェン」はそれを挟んでくれるパンに多く使われています。
ケチャップとマスタードは自分で勝手に好きなだけって感じです。
マクドナルドのようなきちんとしたサービスなどありません。
私はドイツでは外人なので比較的親切にしてもらいましたが
ドイツ人同士ではそっけないやり取りの様子ですね。

岩塩やいろんな種、雑穀、ナッツやフルーツなど
トッピングや混ぜ込んで、たくさんのバラエティーがあります。
配合は食事パンなのでシンプルに塩味が中心でそのほとんどがハード系です。

食事におやつに、ビールのおつまみに
やはりパンの国にはそれなりに定着した食文化があるんですね。 


Posted by ひかりのはる at 17:51 | Comments(6) | パン